身体障害者の方へ

脳血管障害や脊髄損傷など、肢体不自由や高次脳機能障害のある方に対して、リハビリテーションセンター内の神奈川総合リハビリテーション病院と連携し、評価や各種訓練などにより、自立に向けた支援を実施しています。これまで多くの方々が単身生活や、就労などの地域生活に移行されています。

サービス内容

“福祉施設”という名称から受ける印象は人それぞれでしょう。ある人は余生をゆったり過ごすために『終の棲家』を想像するかもしれませんし、またある人は『病院』と同じように、治療のための施設とイメージを重ねてみるかもしれません。しかし七沢自立支援ホームは、そのいずれでもありません。リハビリテーションプログラムを中心に医療・福祉が連携し、個々に応じて自立に向けた様々なサービス提供する施設です。

支援の流れ

1. ご本人の希望に基づいて、担当医が必要と思われる訓練の指示を、関係スタッフ（医療・訓練・相談・生活）に出します。
2. 担当支援員と関係スタッフとで情報交換を行い、ご本人のニーズに沿った『個別支援計画表』を作成します。
3. 総合評価会議（初期）を開き、支援の方向性を確認します。
4. 3ヶ月毎にモニタリング（訓練の実施状況確認）を行い、必要に応じて支援計画表を修正します。
5. 半年後に再び評価会議（中期）を開催し、支援の内容や方向性を確認します。
6. 退所が近づくと、生活に必要な社会資源や福祉資源との調整を行い、社会復帰への準備を始めます。
7. 退所前に最終的な評価会議（終期）を行い、退所後の支援のあり方を検討します。
8. 必要に応じて、退所後にアフターフォローを行います。

利用されている方の主な障害

高次脳機能障害　脊髄・頸髄損傷　脳卒中後遺症による片麻痺等の中途障害、脳性まひや二分脊椎などの先天性障害等々、障害の原因・種別を問わず、様々な方が利用されています。

地域で暮らすための訓練

退所後多くの方は地域の中で生活する事となります。施設内訓練により、訓練成果が上がっても、実生活で役に立たなければ意味がありません。
ここでは『地域生活に向けた自立促進・地域移行プログラム』から、より実践的な訓練を紹介しています。

訓練プログラム

一般的に“リハビリテーション”というと、PT・OT等のいわゆる身体の機能に、アプローチする訓練（医学的リハビリテーション　※以下、医学的リハ）を思い起こすのではないでしょうか。もちろんそれらの訓練も大事ですが、社会復帰した後、障害に配慮した生活の仕方や健康管理、社会生活に必要な外出や交通機関の利用などを学ぶこと（社会リハビリテーション　※以下、社会リハ）も、大変重要な訓練と言えます。七沢自立支援ホームでは、自立した生活に向け、医学的リハと社会リハを組み合わせ、多種多様な訓練プログラムを提供しています。

1日のスケジュール（日課）

平日（月～金）のスケジュール

• ・土日曜日は基本的に機能訓練を行っていませんが、個別に外出や調理等の訓練を行うこともあります。
• ・シーツ類の交換は毎週1回行っています。
• ・入浴は介助が必要な方は月・金曜日の2回。介助は必要ないけど見守りが必要という方は月・水・金曜日の3回。入浴自立の方は日曜日を除く毎日実施しています。その他、浴槽（バスタブ）に入るための訓練として、入浴する事もあります。

設　備

居　室

居住階は３階になります。１人部屋と2人部屋があり、2人部屋は中で仕切れるようになっています。居室には（電動）ベッド、ロッカー、有料テレビ、デスク、洗面台があります。一部、居室内にトイレと天井走行リフトが備えてあります。

医務室

館内３階にあります。血圧・体温測定等の健康管理の他、常駐する看護師が日常的な健康相談を行っています。

浴　室

浴室は３階にあります。

食　堂

館内３階にあります。

談話コーナー

公共スペースとして館内３階にあります。大型テレビの他、冷蔵庫も設置されています。

トイレ

各階に身体障害者用のトイレが設置されています。

洗面所

居室内にあります。

その他の設備

1. 病院本館１階にコンビニエンスストア、３階に食堂と自動販売機があります。自立支援ホームの３階にも自動販売機が設置してあります。
2. 洗濯室にはそれぞれ洗濯機と乾燥機が設置されています。ご自身で洗濯できない場合は、クリーニングの利用も可能です。
3. 冷蔵庫は、談話コーナーに設置されています。
4. テレビはカード式テレビ（有料）を用意していますが、無料で見られる大型テレビも、談話コーナーと３階食堂内に設置してあります。
5. 個人で車椅子をお持ちでない方は、施設でご用意いたします。