神奈川県総合リハビリテーションセンター

障害者支援施設 七沢自立支援ホーム

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見えない不自由さを減らす訓練

視覚障害者の日常生活訓練

日常生活は、洗面・歯磨き・入浴といった個人の身のまわりをはじめとして、掃除・裁縫・調理などの家事動作や、外出・買い物など社会生活をおくるための様々な要素で成立しています。それらの行為のほとんどは、目が見えなくなった・見えにくくなったといってまったくできなくなるわけではありませんが、目からの情報でおこなってきた確認ができなくなることにより、動作の安全性や判断の基準を失い、行動や動作が不自由になって生活に対する自信が持てなくなることがあります。

日常生活訓練では、利用される方の日常生活上の問題とニーズを十分に把握し、それぞれに応じた個別のプログラムによって、日々暮らしていくための基礎的な技術から段階的に練習します。それぞれの日常生活の流れに復帰できるように、視覚以外の手がかりも使って判断し、安全で確実な技術・動作が習慣として定着することを目指して援助していきます。
訓練は、概ね職員との1対1でおこないますが、内容によってはグループ訓練になります。

訓練の内容

ここでは、日常生活訓練として行っているもののうち、主なものを簡単に紹介します。

身のまわりのこと

  1. 基本動作~住まいは、安全に、快適に~

    部屋の中でつまずいたりぶつかったりしないよう、安全な移動の方法や確かめる動作を練習します。また、視覚以外の手がかりの活用法も紹介します。
  2. 整容動作と身だしなみ~みだしなみは一日の始まり~

    洗面・歯磨き、爪切り、手指の清潔、トイレの使い方など、できているようでできていなかったらちょっと困ることを再確認します。きちんと整えたはずなのに、左右のソックスの色が違っていたり、ボタンが掛け違い、裏返しなどがおこらないように、衣類の管理や確かめる方法を身につけましょう。安全な爪の切り方も練習します。
  3. 整理整頓~探す時間を減らそう~

    ものの置き場所を一定にして、探す時間を減らすための工夫を考えます。わかりにくいものは印を付けて、整理整頓。
  4. 食事~楽しく安心して食べられなくては、食事じゃない!~地域で暮らすための訓練 - 食事を作る(調理訓練)-

    日に3回、一ヶ月に90回、一年に1095回もある食事は、生きていくために大切な行為です。確実に、そしておいしく安心して食べられる動作を身につけましょう。食事が楽しみとなるように。
  5. お茶入れ~安全なガス操作と熱湯の扱い~地域で暮らすための訓練 - 食事を作る(調理訓練)-

    火が怖い。お湯も怖い。火傷や火事にならないかと心配で手を出せない。そんな人も、ガス操作の基本を覚えて、おいしくお茶を自分で入れられるように練習します。

家庭生活に必要なこと

調理訓練
  1. 調理~いつもの手料理を再び~地域で暮らすための訓練 - 食事を作る(調理訓練)-

    今までのやり方では、火加減が、焼き加減がわからない。調味料の量がわからないので、油っぽくなったり味が濃すぎたりしていませんか。いつも同じ味に、安全で確実な調理の方法を練習します。単身の方から、家族のある方まで。料理のベテランから初心者まで、その人の必要や目標に合わせて丁寧に指導します。
  2. 掃除~確実にきれいになるように~

    せっかく一生懸命掃除をしたのに、ゴミや汚れが残っていたのではがっかり。確実な掃除方法を練習します。
  3. 洗濯~おしゃれは清潔と気配りで~

    衣類の管理はおしゃれの第一歩。洗い方や干し方次第でいつもこざっぱり。汚れやほころびにも気をつけて、TPOを考えましょう。洗剤の使い方や衣類の情報も紹介します。
  4. 裁縫~ほころびくらいは自分で繕う~

    針に糸を通す方法を覚えましょう。縫うのは手指の感覚が覚えているでしょう。手縫いの基礎、ボタン付け、袋ものなどの小物作りができるように練習します。盲人用ミシンの訓練もできます。

    編物
  5. 編みもの・その他の余暇訓練

    簡単な小物から、ベスト・セーターまで、根気よくやれば夢じゃない。
  6. 家庭適応訓練地域で暮らすための訓練 - 自宅で暮らす訓練 -

    訓練終了時、家庭へ出向き、実際にお使いになる台所での訓練をはじめ、家庭環境の改善のお手伝いをします。

社会生活をおくる上で必要なこと

  1. 電話をかける

    一人で出歩くことができないとき、頼りになるのが電話。確実なボタン操作の練習と、伝言のメモや電話帳作りをします。また、必要に応じて外出時にとても便利な携帯電話の操作訓練も行います。その他に、各種テレホンサービスも紹介します。
  2. 金銭の扱い地域で暮らすための訓練 - 外出・買い物を経験する -

    まずは、正しいお金の見分け方を覚えましょう。取り出しやすい収納や、金融機関の利用の仕方も助言します。
  3. 買いもの~消費社会の現代、買いものは不可欠~地域で暮らすための訓練 - 外出・買い物を経験する -

    お店別に援助依頼の方法、商品購入時の注意などを助言し、実際に体験して確実な買いものができるように練習します。
  4. 外出・外食~外出を楽しいものに~地域で暮らすための訓練 - 外出・買い物を経験する -

    外出時の留意事項を一緒に考えます。出先での喫茶・食事のマナーを助言します。外出時のトイレの利用も重要。安心して外出が楽しめるように。

便利な用具の紹介

  1. 日常生活用具

    居住地を管轄する福祉事務所に申請すると、在宅の視覚障害者に支給されます。
    ※支給要件や収入に応じた費用負担がありますので、福祉事務所にお問い合わせください。

    • 盲人用時計(腕時計・置き時計それぞれに、音声式・触読式があります。)
    • テープレコーダー(情報を聞いたり、メモにも使います。)
    • 電磁調理器(火を使わずに加熱ができる調理器具です。)
    • 音声電卓(家計管理に、商売に活用できます。)
    • 体重計(音声式・触読式があり、体重管理の必要な方にも便利です。)
    • タイムスイッチ(家電製品のタイマーを活用できない時に使います。)
    • 台ばかり(台所用で、触読式・音声式があり、食品の計量に使います。)
    • 音声体温計(病気の時など必需品です。)
  2. その他の便利な盲用具

    日本点字図書館をはじめとする各団体で販売している盲用具を紹介、実際に使っていただき、必要な用具の購入について助言します。
    (紙幣見分け板、金種別小銭入れ、しょう油さし、物差し、メジャー、糸通し各種、普通文字用下敷き、音声式万歩計、薬入れなど)

その他

  1. ご家族の方へ地域で暮らすための訓練 - 自宅で暮らす訓練 -

    共に家庭生活をおくるために必要なアドバイスをいたします。声かけ・援助の方法、安全な環境作り、共に台所等を使う場合の配慮などの助言をいたします。
  2. 糖尿病などで食事療法を必要としている方へ地域で暮らすための訓練 - 食事を作る(調理訓練)-

    調理訓練は、カロリー計算をしながら献立を考え、実際に食品の必要量を計量したり、調味して適切な食事作りができるように助言します。また、神奈川リハ病院の専門スタッフの栄養相談を受けていただくこともできます。
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