神奈川県総合リハビリテーションセンター

障害者支援施設 七沢自立支援ホーム

障害者支援施設 七沢自立支援ホーム

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利用者の体験談

70歳の女子高生

池田 公子

段々、目が見えなくなる中、不安な気持ちを抱えて私はこの自立支援ホームに入所しました。緑内障の進行のため、生きがいだった仕事や趣味もすべてあきらめていました。でも、何とか生活を立て直したいと思っていたのです。

入所して驚いたのは、見えない中でも明るく、前向きに訓練に取り組んでいる方々の姿でした。実際に訓練が始まってみると、今までは出来ないと思っていたことが徐々に出来るようになっていくことに自分でも信じられないくらいでした。

白杖を使って歩くことが出来る。小さい粒々としか思えなかった点字の読み書きが出来る。音声ソフトを使ってパソコンやスマホを操作出来る。裁縫や編み物、料理も出来る。指先の感覚で、漢字を読んだり、見本と同じブロックを作ったり、サウンドテーブルテニスという視覚障がい者の為の卓球も経験出来ました。

希望すれば、体育の訓練も受けられます。障がい者スポーツをいろいろ体験出来ました。そのおかげで陸上競技を趣味としてこれからも続けていく楽しみが出来ました。

コロナウイルス感染症の対策の緩和により、外出することが可能になり、誘導ボランティアさんにお願いして、外食や買い物やカラオケを楽しむことが出来るようになりました。

でも、一番の成果はここで出会った方の体験談によって、進学という道を選択できたことです。見えなくても、自分次第でいくつになっても働くことが出来る。そのような仕事のあることを知りました。3年間、盲学校に通って三療(マッサージ・鍼・灸)の国家資格取得を目指します。

希望が無く、下を向いてばかりいた私が前を向けるようになったのは、このホームのお陰です。何事にも丁寧に指導してくださったスタッフの皆様には、本当に感謝しております。ありがとうございました。3年後に胸を張って良い報告が出来るように頑張ります。

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